打ち合わせの帰りに、瀬戸内市・長船町「福岡」に寄る。

 

瀬戸内市・長船にある閑静な住宅街のこの地が、江戸時代は、宿場町として、そして刀産業の地として栄えていたことはあまり知られていないようです。

 

 

映画「関ヶ原」のワンシーンでも、

「この刀は長船のものだから重いんだ!」など、

映画や本でも、「長船の刀は名刀である」という表現がよく成されている。

事実、「名刀・長船」の名は全国に響き渡っていました。

 

私は今でも、鉋(かんな)や鑿(のみ)の刃は、「播州・三木」の鍛冶屋にお願いしていますが、

刀鍛冶では、この長船はとても有名だったのです。

 

 

司馬遼太郎・著「この国のかたち」を読めばよく分かりますが、

 

NHK大河ドラマ「黒田官兵衛」の嫡男・黒田長政が、

関ヶ原の戦功によって徳川家康の命により、現在の福岡県の初代藩主になった事は言うまでもありませんが、

この「長船町・福岡」に住んでいた黒田家が、この町を惜しんで名付けたのが、現在の「福岡県」なのです。

 

 

要するに、九州の福岡県・福岡市の名前の由来は、この静かな地から生まれたもの。

 

 

岡山県は、弥生~古墳時代まで遡って見ても、

歴史的になかなか面白い地なのです。

 

 

by 安藤洋介