S様邸、造作ディテール図。

 

コンセントの配置、意匠、使い勝手…

様々な角度から吟味して、正確に描いていく。

「現場で考えながら作ると、綺麗な仕上がりにはならない。

事前に考えられることは全て机上で練り上げておく。」

飛騨高山の名棟梁も同じようなことを仰っていた。

 

まずは理屈(理論)で整合性をとり、勘は最後。

ただ、その言葉には裏があって、

勘や経験に頼らないその積み重ねこそが「大きな経験」となって、武器になっているのだと思う。

 

「煎じて煎じて、最後に勘」。

(法隆寺棟梁、西岡常一の言葉)

 

 

by 安藤洋介