K様邸の古民家再生工事の中での大きな山場は、
後日blogに記載する予定の
・「潜り門まわりの工事」
・「雨漏りによる腐朽部分の再生工事」
そして
・「上下水の水道工事」でした。
既存の設備機器(キッチン・浴室・洗面化粧台・洗濯機)は下水には繋がっておらず、
隣地との境界にある溝に排水されており、トイレは汲み取り式です。
これらを隣の敷地(こちらもK様名義の土地)の最終枡に繋ぐにあたって、
トイレの排水工事が難題でした。
というのも、建物の周囲にぐるりとコンクリートが打たれており、
かなりの距離のコンクリートをハツって配管工事をしなければならなかったからです。
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何とか知恵を出し、1帖の収納スペースだったところを新しいトイレに改修することで、
工事のボリュームを最小限にすることが出来、工事費用も抑えることができました。
給水(上水)工事に関しては、近年の給水管は塩ビパイプが使われているのですが、
こちらのお家は鉄製パイプが入っていたので、古くなって錆が出ることと、
遠くない将来あちこちに穴が開いて漏水の可能性がある為、
思い切って新しく引き込みなおすという決断をしました。
当初は隣の敷地の量水器から引き込む方向で考えていたのですが、
市の許可が下りず同敷地内の量水器を使うことが必須となり、
下水工事と同じ問題が出てきました。
しかも量水器と建物の間には、お庭と花崗岩の玄関ポーチや石を敷き詰めた沓脱スペースがあります。
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そこで、給水の配管を迂回させて、
復元が可能な石貼り部分から建物の中へ引き込みをしました。
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給水の工事が完了し、加藤さんに復元してもらい、以前よりも美しく納まりました。
![](https://ando-koumuten.com/wp-content/uploads/2019/01/DSCN7111-1280x904-1024x723.jpg)
庭の方は、普段から自分達で造園工事も手掛けてきたので、
最後は石から庭木まで復元できるという自信があり、
この選択ができたのだと思います。
古民家再生工事は、一つ一つの工事に「知恵と知識」・「決断力と技術力」が問われますが、
先日自分達での美装が終わり、「ここまで来たか…。」という思いです。
確実に言える事は、他社では、この金額にしてこの「品質と正確さ」は為し得ることはできないという事です。
K様、完成までもう少しお待ちくださいね(^^)
A.A
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