下職(したしょく)に

 

任せる意味。

 

「化粧物」であったり「要所」については、

私ができるだけ現場や加工場に出て仕事ができるように、その環境を努めて作っています。

 

 

 

 

 

 

それは、品質や意匠性、様々なところでメリットがあるからです。

 

 

しかし一方で、それ以外のところは、下職(したしょく)と言われる、私の下について私の支持のもと動いてくれる職人に任せています。

 

 

ですが、昔から業界では言われているように、

『意匠性が高く、高度な技術力が伴う木造住宅は決まって、「人を入れれば入れるほど」品質は下がっていく』のも事実…。

 

それはどうしても抗えません…。

 

 

ですからそれを攻略するために、工場でパネルを作るプレハブ住宅が普及したり、

簡単な真四角なサイディング外壁の家が多くなっているわけですからね。

安値でご提供もできますしね。

 

 

それらとは違い、難しい伝統木造の和モダン住宅を手掛けるにあたっては、

「人に任せること」と、「品質や意匠性を上げること」の一見、合意形成できないものを両立させるべく、いつも悩みながらプロジェクトの舵取りをしています。

 

安藤洋介