玄関引き戸から和室掃出し窓まで、長さ5m以上の庇を架けています。
すっきりとした箱庇の形状にするか最後まで悩みましたが、腕木と化粧垂木あらわしのこの仕上げに。
O様邸には、この意匠にして大正解でした。
純和風建築の意匠だと重厚すぎて安藤工務店らしくないなと思い、腕木の先を削いで軽やかにみせています。
写真では分かりにくいのですが、垂木の先も三方面を取っています。
「先」ってかなり重要なんですよね。
外部枠や庇が完成すると、透湿防水シートを貼り、外側に通気縦胴縁を設置していきます。
この通気縦胴縁の間が通気層になり、通気が壁の下から上へ抜けることで壁内の湿気を排出します。
その後、縦胴縁を下地として桧のラス下地を貼っていきます。
ラス下地貼りは仕上げの工事ではありませんが、建築関係の見る人が見れば棟梁の腕が分かるとか。
現場ではラス下地の桧の良い香りが広がっています(^^)
A.A