削ればヒノキの香りが…

我が家のまな板が少し汚れてきたので、
鉋(かんな)の調整の意味も込めて削ってみました。

削り肌にも、光沢がしっかりと出てきて、たちまちヒノキの香りが
見事に復活

 


 

まな板は、だいたい「桧(ヒノキ)」か「ヒバ(アスナロ)」か「イチョウ」が
適していると言われます。

「桧」は、ヒノキチオールという自然抗菌物質が含まれていて、
何と言っても、木材の王様ですよね。

「ヒバ」は、桧同様、自然抗菌物質(ヒノキチオール)が含まれていて、
水廻りでは、防虫・抗菌面から見て、最強の木材です。

「イチョウ」は、昔からまな板用材としてよく聞きますが、
実は、包丁の刃(鋼)と相性が良いんですよ。

1,400年前に建てられた法隆寺の屋根垂木も、
瓦を外して削ってやると、いまだにヒノキの香りがするらしいですね。

その木が生きてきた年数分だけ、
用材になっても生かすことが、
棟梁・設計士の使命だと、私は思いますemoticon-0157-sun