アトリエの「落ち葉」と、

 

「珈琲豆の香り」と「薪の匂い」は、秋・冬限定の私の三種の神器(笑)

 

 

作家・司馬遼太郎もかつて、自宅兼アトリエの庭の落ち葉をお手伝いさんに掃除させないようにした、と聞く。

その感覚はとてもよく分かる。

昔、父が枯れ葉を集めて焼き芋をしてくれたことを思い出す。

子供心に本当に美味しいと思った。

 

近年、ハウスメーカーの外構設計は、「見栄え(みばえ)が年中映えて、管理も楽だから」と、

「常緑樹」をよく使っているが、それは違うだろうと思う。

 

私は、どちらかと言うと新緑より紅葉が好きだが、

「冬の木立」もまことに美しい。

なにより、空気が澄んでいる冬の風景によく似合う。

 

 

見栄えだけで木を植えようとする工務店やハウスメーカーの庭には、

決まってシマトネリコ(常緑樹)三昧だ。

1年中鮮やかだが、風情もなにもあったもんじゃない。

日本人が本来持つ美意識はどこにいったのだろうか…。

 

落葉樹と常緑樹を織り交ぜてこそ、「四季を感じられる美しい庭」になる。

 

 

 

激しい業務の合間を縫ってプランを描いているので、「江利チエミさんが唄うダニー・ボーイ」を大音量で聞くと、

製図ペンが走る。

 

しつこいと言われても、聞く(笑)

 

by  安藤洋介