玄関~LDKに入る建具は、36㎜厚の「框戸」とした。
上部はガラス、下部は赤身の杉の面材で構成し、四方の框は赤身の杉、重厚且つ機能的なものとした。
指先が掛かる取っ手は「堅木のタモ」で作り、使い勝手と、意匠性を上げている。


地袋の建具も、同じ赤身の杉を用いて統一感を出している。

敷居の下部にある台輪(家具を支える材)は、
奥へ数センチ入れ込むことで人が前へ踏み込んだとき足が当たらないように施工した。
家具全体の構成は、
信濃が発祥の「シナの木」を表面に貼り付けたシナランバーコアとし、
意匠性と耐久性を一流のもとした。
それだけではなく、「見付け」と言われるシナランバーコアの木口には、
赤スギを打ち付け、更に家具そのものの上質さを向上させることに成功した。