例えば、和室の開口部などはこれで納めていくことが多い。
省エネ住宅を考えたとき、
外皮計算で最も影響を受けるのが開口部。
外壁や天井の熱貫流率も大事だけれど、
(断熱等級4相当であるなら)そこを頑張ってもせいぜい0.05値ぐらいしか変わらない。
だから、熱貫流率(熱伝導)の値幅が最も大きい開口部にこだわりたいと常々思っている。
他社とは根本的に考え方が違う。
例えば、半樹脂半アルミサッシュ、全樹脂サッシュ、木製建具様々な選択があるけれど、
昔からある伝統的なものにも可能性を大いに感じている。
岡山の6地域なら、冷房時に日射取得率2.8Na以下が基準値とされるが、冬を考えると矛盾が生じる様な気がしている。
数値では表されない矛盾というか住み手への配慮というか、そういったものを伝統的なものは補助してくれると思っている。
私は、世界の脱炭素の潮流にのりながらも、パリ協定から見られるような矛盾を少し冷ややかな目で見ている。
例えば、京都議定書からの不公平感は脱したが、日本が掲げるこの数値目標は本当に公平か??
毎日のように新聞に出てくる13年度比の30年度の脱炭素目標数値の根拠は??
このままで日本の経済、大丈夫か??
日本を支えている中小企業、特に建設業は大丈夫か??
お家とはそもそも「いかに住まい手が快適に過ごせるか」という事が原理・原則だと思う。
これは安藤工務店のプリンシプルでもある。
地球規模で考える1次エネルギーを見据えながら「バランス良く」が大切だ。
それが、安藤工務店が目指す省エネ住宅だ。
by 安藤洋介