無節のヒノキを八角形に加工する。
そして、(ヒノキで造った)受け材を壁に取り付ける。
その受け材に、「八角形に加工した」ヒノキの手摺りを取り付ける。
ビス穴を埋めるために、上等な仕事とされる「ダボ栓」を造る。
先日、地上波の全国放送で、このダボ栓の作り方について「宮大工が造る!」と、大袈裟に、
「四角形を丸にする技術」をさも凄いことのように放映していたが、
2~3分あればいとも容易く作れる。
4角形を8角形に、8角形を16角形に、16角形を32角形に、32角形を64角形にして最後に丸にするのだが、難しくも何ともない。
こんな屁理屈が技術ではなく、丸にするための道具の刃を「研ぎあげて準備しておくこと」が技術なのだ。
ヒノキで作ったそのダボ栓をビス穴に打ち付ける。
デザイン性と、握り具合と、構造の3要素を併せ持った「八角形の手摺り」が完成した。
とても綺麗だ。
by 安藤洋介