足守川のほとりに、この風景にふさわしい美しい平屋の建築が立ち上がりました。
車庫と住宅が一棟つづきの切妻屋根は、物理的にも心理的にも安心できる形です。
柱は、荒材・化粧材ともにすべて岡山県のヒノキ材です。
南面の室内と外をつなげる約5.5mの大開口は、造作の木製建具。
2枚の片引き窓とはめごろし窓、それぞれの窓の上には欄間ガラスが入ります。
手刻みをした岡山県の杉の登り梁は約5mの1本もので梁背も30cmあり、材木自身の力強さを感じます。
10本ある梁を皆で丁寧に組み上げていき、南側の屋根を構成していきます。
外部までのびるこの梁が出桁を受けることで、1.6mの軒出を実現しているのです。
最後まで垂木の選別に余念がない棟梁。
要の仕事である「西側の妻の破風兼垂木」は棟梁の手で留め付けます。
こちらの2枚の写真は建て主のM様が一眼レフで撮影したものをいただきました。
光が美しく、息遣いが伝わってくる素敵な写真です。
M様、1日建前を見守っていただきありがとうございました(^^)
A.A


