Y様邸の内部の工事も順調に進んでおり、
先日は子供達の書斎にカバザクラの床を貼っているところでした。
無垢の床は、梅雨の時期や夏は湿気を含んで膨らみ、
冬やエアコンを付けている時は水分を放出して縮みます。
この調湿作用によって、夏は涼しく、冬は暖かく部屋の中が快適になります。
その為にも、床材が伸び縮み出来るようにスペーサー(写真の緑色のプレート)を挟んで貼っていきます。
ちなみに、「カバザクラ」は、淡い色の木目や木肌がサクラに似ていることからこの名前で呼ばれていますが、
サクラではなく植物学的にはカバノキ科に属する樹木です。
明るい色合いとおとなしい木目は、和・洋どちらのインテリアも受け入れる、
シンプルでありながら上質なところが好きで、福島のアトリエもこの床材にしています(^^)
Y様邸では、リビングや廊下等は「蜜蝋ワックス仕上げ」の床を貼っており、
汚れが気になるキッチン部分は「水性ウレタン塗装仕上げ」の床を貼り分けています。
この床材は、耐水性・耐汚染性が高く、醤油やコーヒーをこぼして時間が経ってしまっても、
水拭きで落とせる嬉しい機能があります。
今までウレタン塗装というと、透明の膜が張ってつやがあるイメージでしたが、
浸透性塗料のような自然な仕上がりで、蜜蝋ワックスの床とほとんど違いが分からないほどです。
更に自分達でメンテナンス出来る、というのも重要なポイントでした。
機能的でありながら美しい、ということが大切ですね
カバザクラは時間の経過とともに、
ほんのりと深みを増し落ち着いた色味に変わっていくと思いますので、
その変化も楽しみながら暮らしていただけたら幸いです(^^)
これから約ひと月ほどは造作仕事になりますので、
外部の仕事も含めてお伝えしていきたいと思います
【現場打ち合わせでの一コマ】
楽しい空間をいち早く見つけて、
楽しいおもちゃを作って遊ぶ天才です
A.A