母屋や梁に、化粧の垂木を掛けていきます。
これらの垂木や面戸板も、棟上げの前に架構場で材料を見て「番付」をしておいたもの。
「番付」とは、南と東面がオモテになるのでより綺麗な材を、見えない所には節がある材を、
というふうに1本1本選んでそれぞれの場所に振り分けていく仕事です。
そして、予め垂木の鼻先は屋根の返し勾配で斜めに切り落としており、軽やかに。
でも軽やかなだけではこの後に葺く和瓦とのバランスがよくありませんので、
広小舞(垂木先端を押さえている杉材)は通常のものの約2倍の厚みがある特注品を加工して付けています。
杉の野地板は赤身のものを指定し、吉野や飛驒から取り寄せており、
材料を見てバランス良くなるように並べ、上から「打ち下ろし」ていきます。
屋外の軒と、屋内の南面と東面の一部が化粧天井なので、
垂木から釘が飛び出ないように慎重に張り進めていきます。
屋根と天井の美しさには一家言あり、です(^^)
A.A