「数年先の大学を退官した後、木々に囲まれながら、火を見て過ごせる平屋を建てたい」と、弊社アトリエで夢を語られたO様。
あれから、2年と半年の月日が流れました。
ご実家の空き家を建て替えるという何でもないことのように思えたプロジェクトが、
「現在保有されているマンションの不動産」のことであったり、
「既存の橋梁」や「既存のカーポート」、
そして「既存の崩れかけていた石垣」が建築許可に引っかかるということで、
この2年と半年の月日は、法に立ち向かう日々だったように思います。
一緒に倉敷市役所に行って特例の許可を取ったり、
一つ一つ丁寧に解決しながら、
O様の大学退官の時期を見据えてここまでやってきましたが、
いよいよ年内に上棟する予定です。
O様にとっても、私共にとっても、宝物のようなお家にしたいと思っています。
by 安藤洋介