丘の上の平屋 折置組を手で刻む。

棟上げのひと月前から、加工場で手刻みに取り掛かります。

 

木と木が組み合わさる仕口や継手が化粧(最後まであらわし)のところは、

機械でのプレカットが出来ないものが多く、手で刻んでいきます。

 

技術的には全ての構造材を手で刻むことは可能ですが、かなりの時間を要します。

20坪ほどの住宅を一軒丸ごと一人で手で刻んだときには、約3ヶ月はかかったとか。。

精度は機械加工よりも手で刻んだ方が上ですから、様々な面で可能な場合は手刻み歓迎しています(^^)

 

 

強力棟に登り梁が架かる部分を刻んでいるところ。

 

鑿(のみ)で登り梁が架かる部分を斫(はつ)っていく。

 

たたき鑿を突き鑿代わりに手で押して、全体を平らに仕上げる。

 

接合部分は組みあがった時には見えなくなりますが、ここまで綺麗に仕上げていきます。

 

他の柱や垂木なども加工が済んだものは、養生をして棟上げの日を待ちます。

 

A.A