仕事の都合で初めて、両備ホールディングスの杜の街グレースに行って来ました。
打ち合わせを済ませてから、少し店舗を見渡しながら、珈琲を飲みくつろぎました。
「小嶋さんはついに街を作ったんだな」と想いながら…。
少し胸にこみ上げてくるものがありました。
それは、20年以上前から憧れていた人が、若輩者の私の想いを受け止めてくれたから。
場所を変えて、隣のオフィスビルへ。
OHK本社など、両備グループ以外の会社が数社あることは初めて知りました。
OHKは、両備の株や資本の関係でここに在ることは知っていましたが、
他の会社もあったんだな、と。
小嶋さんとは、お会いしたことも話したこともない雲の上の存在だけれど、
1年前、唐突にこのビルの小嶋さんに私は手紙を出し、その出来事がきっかけで再縁した父と小嶋さん。
だから小嶋さんは、私にとってのヒーローなんです。
1年前、小嶋さんは父に、
「岡山県で一番の企業を目指している。まだまだやり残したことがある。」
と、力強くそしてしなやかにお話しされたようです。
小嶋さんには、これからも岡山県の経済界を引っ張って行ってほしい
そんな事を思いながら、この巨大なビル建築を見上げている私はなんやかんやと忙しすぎて、少し元気がありませんでした。
でも、ここに来てあることを思い出して、力をもらうことに…
「そう言えば…。
この杜の街グレースをデザインした(商業施設デザインの国内最大手の)乃村工藝社は、岡山城天守閣もデザインしたんだ…。」
「そう言えば…、
その乃村工藝社のデザイナーが東京本社から岡山に来た時に、(岡山の老舗工務店の)M建築工房のM常務に、
『岡山には安藤工務店という会社がありますよね。あそこの建築は素晴らしいよね』と言ってくれていた」と。
(偶然にも、M常務と私が旧知の仲だったので、時を経て私まで話が伝わって来たのです。)
積極的に宣伝活動をしていないにも関わらず、
憧れの建築家(京都の)横内敏人先生にお声掛け頂いたり、
建築界では権威のある全国誌に掲載して頂いたり、
店舗デザインでは(国内最大手の)乃村工藝社さんに間接的にお褒め頂いたり…。
こういうことは商売には直接結び付かないけれど、
全国区レベルの実力者達にこうして認められるのは大変光栄で、もの凄い力になります。
私は、売上や棟数など自分を大きく見せることは正直どうでもよくて、本物の評価を欲しているのだと思います。
岡山を離れて細々と軽井沢辺りで、工務店/設計事務所をするのはまだまだ先のようです。
by安藤洋介