飛騨高山のフィンユール邸へ。

 

北欧デンマークの家具作家の巨人と言えば、間違いなくJウェグナーと、フィンユール。

 

フィンユールは、建築家でもあるので、デンマークに自宅を設計した。

それが非常に価値のあるものとして語り継がれているのです。

 

 

 

日本でフィンユールの椅子をライセンス生産している「KITANI」という会社が飛騨高山にはあるのですが、

そこが、フィンユールの思想から哲学から、もちろん仕様やディテールまでの全てを忠実に再現したフィンユール邸を飛騨高山の高台に作っているのです。

 

 

 

予約制なのですが、私達の前に説明を受けていたのはデンマーク人の夫婦。

デンマークのフィンユール邸を見て、日本にも見に来たらしいのです。

夫婦共に美術館で働いているようで、「デンマーク語で且つ詳しく話さなければならず、苦労した」と担当者の方は仰っていました。

 

 

私達も沢山写真を撮って、勉強することができましたよ。

 

 

百聞は一見に如かず。

「あっ、これで良いんだ」とか、「そうだよな」とか。

「分かるわー」という感じです。

 

 

あと、実際にこのフィンユール邸を見て率直に思ったのは、「全国区の建築家さんは、かなり影響を受けているな」という事でした。

「あの人達のは、ここにも原型があったなんだ」と思いましたね。

 

 

私達はイサムノグチの本店に行かねばならず、バタバタだったのですが、最後の最後にとっても良い話が聞けたんですよね。

 

設計者の凄みというか、信念というか哲学というか。

私の今後の設計者としての心構えの礎になるだろうと確信しております。

 

文字では難しいのでここでは語りません、スミマセン。

 

近しい人にはお話ししたいと思います。

 

安藤洋介