東山の家の内窓工事で頭を悩ませたのは、既に内障子が入っている窓でした。
というのも、内窓を付ける為にはその厚み分の新しい窓枠が必要になるので、
内窓+内障子となると、20cm近く室内の壁から窓枠が飛び出てしまうようになるのです。
本棚を壁一面に造りつける(?)という案も出ましたが、
それでは今ある家具を置けないし、予算も大幅にオーバーしてしまう…。
ということで既存の枠をそのまま活かし、内障子を造りかえることにしました。
新しい内障子は、アクリルで和紙を挟み込んだシートを両面張りにすることで、
障子の中に空気層を作って断熱性を上げています。
障子を吊り込むと繭の中にいるような、柔らかい光に包まれた空間となり、
「これはちょっと他では見ない、素敵な雰囲気ですね。。。」
と、クライアントの奥様にも大変喜んでいただきました。
奥様のアイデアで、もとあった内障子は時機を見て、
別の部屋の窓に取り付ける予定。
何でも簡単に処分してしまうのではなく、また別の場所で利用されるのは、
工事をする私達にとっても気持ちの良いものです(^^)
A.A