構造材と構造材の接合については、生意気なことはせずに、
伝統的な仕口と、「構造金物」でしっかりと繋いでいきます。
しかし、その金物がそのまま見えてしまうと不細工ですので、それを隠すための「埋木」を施します。
お城で言う釘隠しの家紋の板金と同じイメージです。
今回は初めて、化粧の表面よりわざと5厘〜1分ほど木口を出しました。
これは様々な意味、理由があるのだが、見た目も気に入っております![]()
ちなみに、ポーチの化粧柱の「足元」ですが、
近年、ほとんどの建築家や工務店さんは「カップ金物」で受けていますね。
でも私はそれを採用した事がありません![]()
その理由は、足元にこそ(重心を低く見せるために)伝統的な石か豆砂利仕上げかでいくのが正統ではないのか、と思っているからです。
建築の足元付近までスタイリッシュに行ってしまうと、安藤工務店の放つ野趣性を失い、重心が定まらず建築が軽く見えてしまうのです。
例えば、安藤工務店と同じく、
京都の巨匠・横内敏人さんや、
岡山の老舗の創商さんで、
カップ金物でポーチ柱の足元を納めているのを見たことがありません。
両者とも御年70歳を越えられていますが、
流行り物とは一線を画している「先輩の粋な心意気」は大変勇気をいただけます。
伝統的な(理にかなった)納まりを採用しながら、
モダンに魅せていくのが安藤工務店の真骨頂です。
by 安藤洋介


