軒裏が化粧垂木(完成した時に垂木が見える)の場合、
「屋根仕舞い」という工事工程が生まれます。
丘の上の平屋は屋根面積が大きく、リビングダイニングと玄関ポーチの天井も化粧垂木の仕様の為、おおよそ3週間の工事です。
対してプレファブ住宅の場合、
建前当日には次の工程のアスファルトルーフィング張りまで完了します。
本格木造の家は、大工仕事(材木を扱う仕事)のヴォリュームが大きいんですね(^^)
雨養生のためのブルーシートを外して工事をしてまた被せる、、を繰り返し、
雨が降らない日にスピーディーに進めていきます。
面戸板(外壁面の垂木と垂木の間の部材)を入れ、
広小舞と登り淀(軒側と妻側の端の部材)を付けていきます。
屋根の構造上、広小舞と登り淀を二重にしており、
垂木の端先は、屋根の返し勾配で切っている。
こうしたディテールの積み重ねが美しい建築を造り上げています。
野地には岐阜県産で広幅の杉板(無垢材)を用います。
「赤身勝ち」で発注していても、無垢の木なのでバラつきはどうしても出てくるので、
張る前に約500枚ある杉板を1枚1枚見て、どの場所に張るかを分けておく。
メインはやはりリビングダイニングの天井と軒、玄関ポーチ部分、
選っておいた赤身の杉板を、屋根の上(太陽光のもと)で再確認して張っていきます。
【Ⅱ】へ続きます。
A.A