その旅の内の一泊は、上高地帝国ホテルへ。
お世辞にも設備機器は最新の物とは言えないのだが、
建物全体が、プライドと誇りで形成されているように感じた。
薪で火をおこして、その火を見ながらお酒を飲む。
贅沢な大人時間。
安藤工務店が、建具の「鍵」で難易度の高い納まりをする時に採用するのは「HORI金物」。
かなり高価なもの。それは、職人が一つ一つ鉄を鍛錬して作るからだ。
東京の銀座にある小さくて力強い店。
この難しい分野でもやはり職人が減っているようです。
数年前の東京オリンピック時の高級ホテル建設ラッシュで、私が注文しても半年来なかった。
上高地帝国ホテルのカギは、カードキーでない時点で素敵だなと思った。
それをよく見てみると、「HORI」でした。
「おっ、やってるね」という感じです。
プライドを感じます。
良いですよね。
安藤洋介