下足箱カウンターを久しぶりに手で削りました。
野球のバットに採用されるほどの堅木なので、削るのにぶっ通しで3時間半かかり、さすがに痺れましたね。
県内には、(カウンター材のような大きな天板を削る)大型の加工機を持っている加工屋は2社あり、その内の1社は弊社の取引先ですが、
今回は久しぶりに手鉋で仕上げました。
玉杢ではないけれど、順目と逆目が交差しているタモ材だったので両サイドから削らなくてはならず、大変苦労しましたが、
良いように仕上がりました。
見積もりよりかなり大幅な赤字となりましたが、
「棟梁兼設計者」の血が騒ぎこれを採用しました。
クライアントの喜ぶ顔を想像して。
少し余談ですが、講釈は言えても、実際にこうしてカウンター材を手で削れる職人はほとんど見掛けなくなりました。
by 安藤洋介