屋根板金を葺き終えて、建築の姿がはっきりとあらわれました。
やや緩やかな勾配の切妻屋根は、簡素な美しさがある立はぜ葺きとしています。
唐草板金は、屋根の端に付ける部材で、雨水の侵入を防ぎ軒裏の部材を守るものです。
野地板の裏側までガルバを巻いて水掛かりを防ぎ、難しい納まりですが広小舞に加工した溝部分に差し込んでいます。
棟換気の部材は既製品ではない板金屋さんの手づくりのもので、棟板金が一本もののようにすっきりとした棟になりました。
そして、妻の唐草板金に対して棟板金を200mmほど引っ込めて、瓦屋根の棟のような納め方をしています。
薪ストーブの煙突部分には、これも板金屋さん手づくりの「仮の蓋」をかぶせて、雨仕舞も完璧です。
後々取ってしまうのがもったいないくらいのものですね。
A.A


