折置組(おりおきぐみ)について。

 

岡山で「折置組」といえば安藤工務店だろう。

県下で、この工法の住宅を見たことがないからだ。

 

[折置組]

 

民家に多様される小屋組の構造の種類の一つ。

柱の上に直接、小屋梁を載せて、その上に桁を架ける工法。

柱のない所には梁を架けることが出来ないため、間取りに制約が生じる。

よって、高度な設計プラン力が要する。

 

屋根から伝わる荷重が全て柱に伝達されるため、強固な構造となるが、技術力の難易度が高いため最近では見かけない。

民家の丈夫な柱や梁の接合部として知られる。

 

 

伊勢神宮の外宮は、この折置組を採用している。

 

by 安藤洋介