「春雨」も「薫風」も、そして「陽光」も似合う建築とお庭。
いつ水遣りに来て見ても、見飽きることのないものとなりました。
安藤工務店の建築は、経年劣化していくハウスメーカーのプラモデルの家とは違い、
むしろ築数年後から初めて味わいが出てくるような「上質な現代木造建築」を造っています。
それを格好よく言えば普遍的というのかもしれないけれど、
住まい手の人生や生活、そして健康を良きものにしていく程の「力のある住宅」を造りたいといつも思っています。
だって、一世一代で数千万円で購入したものが、ほんの数年で飽きがくるなんて…、私なら耐えられない。
築58年が経つ吉村順三の「軽井沢の山荘」なんて、今でも見る者を魅了して止まない。
軽井沢でこの目で見たその木造建築は、まさに「経年美化」された建物だった。
コンビニ弁当は、簡単に手に入って空腹を満たすけれど、
でも一度きりのご飯と言われるなら、私ならそれを選ばない。
by 安藤洋介