福島のアトリエ

前面道路が北からの侵入のみの西側道路となっており、「建物の正面で来客を出迎えたい」という想いから、南を背とし、北を表にする計画とした。
これが予想をはるかに上回る快適さを生み出す結果となり、設計段階での「採光・視覚的効果・夏の快適さ・植栽」を検討する時の“北側を大切にする”という、私共の設計信念が確立したように思う。
屋根には雨樋を設けず、雨の日には、深い軒から滴る雨と濡れた草木を愉しめる設計とした。
雨が嫌いだった私がこれを機に雨を好きになれたことは、建築設計の奥深さを知る一つの大きな要因となった。

竣工:2015年
所在地:岡山県
構造規模:木造軸組通気工法 平屋
延べ床面積:30.03㎡
設計・施工・外構:安藤工務店
造園:荻野寿也景観設計