天城の家【改修】

K様ご家族が初めて福島のアトリエに来られたのはクリスマスの日だった。
「うなぎの寝床」と言われる細長い土地に、背面は崖条例に干渉するような極めて特異な(お爺さまから受け継いだ)土地に、夢の新築を考えられていた。
当初は、役所等の調べ物を新築予定で動いていたが、様々なご縁が有り、当地のお隣にある40年前の伝統建築をご購入し、古民家再生工事をする運びとなった。
「目には見えない(既存住宅の)床下の断熱&湿気問題、雨漏り問題、構造問題」を解決しながらの、意匠(デザイン)も視野に入れてのご依頼であったため、高度な「見立て」が求められた。
限られたご予算の中で、これだけの「高品質と意匠」が実現できたのは、「古民家に精通した現役の大工の見立て」と、「今まで乗り越えてきた様々な困難な現場での弊社の経験」があってこそだと確信している。
クライアントは基より、造り手としても大変満足している。
なにより、打ち合せからお引渡しまで一貫したK様ご家族からの「弊社への信頼」こそが、「私共のプライド」となり、工事完遂へと導いてくれたように思う。

竣工:2019年
所在地:岡山県
構造規模:木造在来工法 2階建
設計・施工:安藤工務店