丘の上の平屋 棟上げ【Ⅱ】

梁、母屋を架け終わると、垂木を流していきます。

 

棟上げの日の仕事の進み具合は、

それぞれの大工さん達の動きにもよりますが、棟梁の段取りで決まります。

 

12人集まってもらった大工さんに思う存分動いてもらい、

かと言って化粧材の多い家では仕事が走り過ぎないように…。

 

手刻みをしたものも間違いが1つも無く納まり、垂木を流すところまで進んだのは驚異的です。

 

大きな化粧材の多さに大工さん皆しびれていました(^^)

 

 

 

さて、破風を付けるところです。

和瓦葺きということと、妻側の建築の大きさ等を考え、

いつもの破風兼垂木の仕様ではなく、丘の上の平屋では破風を付けます。

 

手刻みをしていたピーラーの破風。(昭和ボルトを仕込んでいます。)

ボルトを締めると破風の合わせ部分がしっかりと付き、時間が経っても離れません。

 

垂木の端先は、4寸の返し勾配で切っています。

このあたりが、安藤工務店の重厚さと軽やかさのバランスでしょうか。

 

家の形が見えてきました。

 

リビングダイニングの木製建具が入るところ。

周辺の景色が一望できます。

屋根にブルーシートをかけて雨養生し、この日は工事終了です。

 

クライアントのお二人には一日工事を見守っていただき、

また休憩時の差し入れの準備等、ありがとうございました。

 

暑い中丁寧に仕事をしてくださった大工の皆さんにも、

心より感謝申し上げます(^^)

 

A.A