どうして最近の流行の家が

 

不格好に見えるのだろう?

 

設計する者は、「視覚」と「水平」と「引き算」と「陰影」の4ポイントを心得ておく必要があると思う。

 

今日は、まず「視覚」について少し語りたいと思います。

 

人は同じ面積でものを見た場合、縦より「横の広がりを意識した空間」の方を、大きくて落ち着いた印象を持つといわれます。

流行のお家を見てみると縦へ縦へと建築しているので、どうしても家全体が、縦に「間延び」したように見えてしまう。

 

弊社は、「階高を少し抑え気味にして重心を低くし、横へ横へ」と設計します。

 

 

 

 

 

 

そして建築の「足下」にも最善の注意を払います。

 

日本の「木」の家は、西欧の「石」の住宅に比べて、どうしても質感的に軽く見えてしまう。

ポイントになってくるのは、「基礎」やお庭に植える「地被材」・「低木、中木」・「石」や、「玄関アプローチ」などの建築の足下です。

 

つまりそれらを使って、家全体に「視覚的な重量感」を持たせるのです。

私はそれを「家の座りを良くする」と言っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

植栽は、決して家に華やかさをもたらすものではないと思う。

家の座りをよくして、あざとくなり過ぎない「重厚感」、あるいは「品」を家にプレゼントしてくれるようなものだと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

「良い家」とは、予算とは関係ないところにあるのではないか。

県下見渡しても「高値の家」はよくお見掛けするが、「品のある素敵なお家」にはなかなか出会うことがないから…。

 

 

次回は、「水平」について少し語りたいと思います。

 

by 安藤洋介